生産農家との取り組み
日の出より早く、畑に。
鹿児島県の南西、日置郡。蒸留蔵からもほど近い場所に契約農家の畑が広がっています。冬が短く夏が長い、南国らしい地域です。農家のみなさんは日の出より早く畑に出ます。天候と大地に真正面から向き合い芋の成長を見守っています。その真摯な姿勢は、日焼けした顔と分厚い手のひらが物語っています。
天然の湧き水を、大事に。
蒸留蔵のすぐ側に、天然水がこんこんと湧き出る井戸があります。自然のミネラル成分をバランスよく含んだ地下水。地下200メートルまで続くシラス台地に雨水が沁み込み静水となって流れだすのです。
「この水は鉄分が少ないから、芋焼酎づくりによくあう」と、天然水を守り続ける人は話します。
画竜点睛。杜氏が味を決める。
芋焼酎作りは一に麹。麹をうまく仕込めるかで出来の良し悪しが決まると言われます。その変化は、機械より杜氏の感覚と経験のほうが敏感です。毎日、目で、手触りで、ときには口にして麹の状態を確かめます。その判断は非常に繊細。杜氏は、一人前になるまでに10年から15年の経験が必要といわれる所以です。
契約農家との「絆」
さつま芋は焼酎の要。 小正醸造では、安心安全なさつま芋の育成と安定した生産を行うため、全てのさつま芋を契約農家と共に栽培しています。
春、苗の植え付けは社員総出で。秋の収穫初日には、朝の5時から有志が集まって豊作の喜びを分かち合いながらさつま芋の収穫作業に汗を流します。
そうして生まれた契約農家との絆こそ、小正の宝。
信頼できる人がつくったさつま芋だからこそ安心して焼酎づくりに励めるのです。

「子供の頃から畑に出て、土と、芋と向き合って暮らしてきました。
こらからも私たちは土と共に。おいしい焼酎のために、自慢の芋を作り続けます」
契約農家一同
